spiral staircase

趣味の備忘録

最近読了した本

読み終わった本のまとめ。
最近って言ってもここ半年分くらいの本もある。
全然本読んでなくてびっくりしちゃいました。

 

映画を早送りで観る人たち~ファスト映画・ネタバレ——コンテンツ消費の現在形~

元になったWeb記事も読んだ記憶がある。
私は映画を早送りで観ることはないんだけど、YouTubeVlogなんかは大体1.5~1.75倍速で見てるのであまり人のことは言えない。作品に対する価値観がちょっとだけ違うだけだと思った。

正直、YouTubeNETFLIXSpotifyが溢れてる今の時代に流行や友達との共通の話題に逐一ついていこうと思ったら倍速で見るしかないだろうねっていう。

 

反省させると犯罪者になります

タイトルが目を惹く一冊。
書いていることにはおおむね同意。ちょっと内容の繰り返しがくどいが。子供を育てる親御さんや教員はもちろん、社会人や学生にもいいんでないかと。

 

先生、どうか皆の前でほめないで下さい—いい子症候群の若者たち

決して若くはないが自分にも当てはまるところがある本だった。
自己肯定感の低い方にはおすすめ。上司や人事といった立場の人にはもちろんおすすめ。

ところでこの頃は似たような系統の本が続いた。Kindleのおすすめ欄に出てきたのもあるが、この手の本は内容が複雑でなくサクッと読めて読了感を味わえるので。

 

麻雀1年目の教科書

千羽先生の初心者向け麻雀本。基本的なルールや役は知っているけど、その少し先に進みたい人向けといったところか。多分中級以上の方にとってはそんなの当たり前だろって内容なんだろうと思います。
テーマごとに何切る問題が用意されているので頭に入りやすかった。表紙とはじめにのページにご本人のお写真が載っている以外は普通の麻雀教本と変わりないので、VTuberに馴染みのない人も読みやすいと思う。終盤の麻雀が楽しくなるコツは彼女らしい内容だった。お見事なのじゃ……。*1

この本のおかげで良型の立直が増えた。今は『強くなる麻雀』とオバカミーコを読んでいる。

 

ファスト教養 10分で答えが欲しい人たち

いわゆる最近使われる形での”教養”という言葉についての流行、傾向について書かれた本。
言わんとすることはわかる。しかし内容は……正直あまり記憶に残らなかった。*2

なお私は言うまでもなくファスト教養アンチなのだが、じゃあ教養深い本を読んで知識として身に着けているのかというと全くそんなことはないので、そもそもこの論争の土俵に立つことは出来ない。

 

オッペンハイマーはなぜ死んだか

#Barbenheimer が物議をかもした頃に読んだ本。
原爆投下後のオッペンハイマーの講堂による影響やその後のアメリカ社会、情報操作などについて書かれた本で、彼の生い立ちや原爆開発に関わる内容は基本的に書かれていない。
本編以上に補論が面白い。ところで日本でのOppenheimer公開はいつになるのか。

#Barbenheimer についてはTHE RIVERのこの記事で知った。Twitter(現X)で話題になるよりはるかに早く、海外事情もわかりやすくまとめられていて勉強になった。
ワーナーの謝罪後の流れも丁寧にまとめられているのでありがたい。

theriver.jp

theriver.jp

 

独ソ戦 絶滅戦争の惨禍

時系列に沿って独ソ戦の流れや当時の各国事情の詳細が綴られた一冊。
個人的に一番知りたかった「そもそもこの戦いがなぜ起こったのか、なぜここまで悲惨な戦いになったのか」という内容についてはかなり冒頭に書かれており、中盤からは主に戦術や戦況についての記述が多い。そもそもなんで?というところから知りたい人間にはやや踏み込み過ぎた内容だった。

ただ現在の状況も踏まえると間違いなく読んで損はない本なのでは?と思ったので、もう少し予備知識がついたら読み直したい本。

 

リング

Jホラーの金字塔『リング』の原作となった小説。小説と映画ではかなり内容が違うというのは前もって知っていたが、本当に内容……というかそもそものジャンルが違った。
映画は言うまでもなく貞子という永遠のヒロインが主役となるホラーだが、小説はミステリー/サスペンスに振り切っている。

私にとって映画『リング』はホラーというジャンルの原点であり、作品を象徴する”呪いのビデオ”の描写は過去のトラウマでもあり、学生時代に白黒映画が見ることができなかった原因でもある。

小説版の”呪いのビデオ”の描写は映画とはだいぶ異なる。しかしその小説ならではの目で読ませる描写、読み進めるうちに解明されていく描写の意味を理解した瞬間、映画で登場人物と共にあのビデオを見てしまった時と同じ感覚を抱いてとても怖かった。久しぶりにゾクゾクした。最高に怖い。

正直めちゃくちゃ面白かったんだが?毎晩夢中になって夜更かしして小説を読んだのなんて本当に久しぶりだった。読み終わった後は自分も感染した気分になる。なんだこの本。最高に面白いホラー小説だった。

 

 

まとめてみると半年分のわりに冊数が少なくて驚いた。
今年はあと3か月しかないが出来るだけ本を読みたい、と思った。まあムラのある性格なので、読書ブームが過ぎ去ると全く読まなくなるのだが……。
紙の本もKindle本も沢山積んでいるので、できるだけ解消したい。

 

ここに書いた本の関連書としておすすめのものや、シンプルにこれおもろいぞってものがあればここにお願いします。

marshmallow-qa.com

*1:千羽先生は相手にどんなアガリをされても批判しない黄金の精神の雀士として有名

*2:3か月前に読み終わった本だが既に内容を半分も覚えていない